庭の葉が透けていたら要注意|アメリカシロヒトリの見つけ方と対処法【熊谷市の庭づくり】

この記事でわかること
・アメリカシロヒトリの特徴と被害のサイン
・特につきやすい庭木と発生の傾向
・熊谷市のような暑い地域での注意点
・薬剤に頼らないで早期発見・人の手による対処のすすめ
(虫の写真はありません)
あれ?庭の葉が、なんだか透けて見える?
よく見たら、糸のような白いものが葉に絡んでいる…。
そんな光景、見かけていませんか?
それはもしかすると、アメリカシロヒトリかもしれません。
この虫は、糸のような巣の中で集団で葉を食べていく害虫で、6月〜夏にかけて発生しやすくなります。
6月上旬に見られるのは、卵から幼虫の時期。
見逃すと、庭木の葉があっという間に食べつくされ、丸坊主になってしまうことも。
このあと、6月下旬以降は2センチほどの大きさになって、見た目も毛虫になってきます。
そして、8月下旬頃、2回目の発生期を経て、越冬します。
刺されて痛くなるような種類の害虫ではありませんが、葉がなくなると植物は光合成ができず、最悪の場合、枯れてしまいますので、対処が必要になります。
アメリカシロヒトリが特につきやすい庭木

熊谷市周辺のお庭で、実際によく見られるのは以下のような木々です
・サクラ
・ハナミズキ
・アオダモ(写真の木)
・カキ
・リンゴ
・ウメ など
チェックポイント
今の季節、ぜひ以下の点を意識して庭を眺めてみてください
・葉が透けている様子がないか
・糸のようなモコモコした巣がついていないか
・葉の裏側に、小さな虫がついていないか
葉っぱの色が薄くなっていると「変だな」と感じて、即確認!
すると葉の裏にいることが多いです。
(ちなみに、この仕事をしていると、虫が好きなのかと言われることが多々ありますが、私は慣れているだけで、得意ではないです…笑)
見つけたらどうする?どう処分する?

巣が見つかったら、枝ごと切除し、袋に密閉して処分します。
ゴミの区分は地域のルールに従いましょう。
被害が広がってからでは、薬剤散布や大がかりな対策が必要になります。
こまめなチェックで、早期の段階で、処分することが大事です!
熊谷の暑さが、発生リスクを高めている
私が暮らしている熊谷市では、アメリカシロヒトリの被害は珍しくありません。
街路樹や個人のお庭など、6月に入ると、あちこちでモコモコした巣や、透けた葉を見かけることがあります。
これは、気温が高い地域ほど虫の発生が活発になることが大きく影響しています。
実際、秩父のような山あいの地域や、神奈川に住む庭関係の仕事をしている人に話を聞くと「こっちではあまり見ない」と言われることも。
つまり、熊谷あたりの気候は、発生しやすい木の種類も、発生頻度も増えやすいということ。
虫がつかない木はありません
また、花音の森の桜も、アメリカシロヒトリの被害にあっています。
でも、これは桜の木が悪いというわけではありません。
どんな木でも、季節や環境の条件が重なれば、虫がつくことはあります。
逆をいえば、虫がつかない木は「ない」と思った方がいいです。
(前述の通り、特に熊谷のような夏暑い地域は、そのリスクは高まります)
大事なのは、小さな変化に気づけるかどうか。
そしてそれを支えるのは、そこに暮らす私たちの観察だと思います。
水やりなどの管理をしながら、虫がいないかどうかも、この時期はよく見てあげてください。
植物と暮らすということ

植物と暮らすというのは、ただ植えて終わりではありません。
見守って、変化に気づき、必要に応じて手をかけていくこと。
熊谷という暑い土地で、木と共に暮らすということは、そうした小さな気づきを積み重ねることなのかもしれません。
その手間が植物を育て、庭という空間を、もっと心地よくしてくれるのだと感じています。
もし心配なことがあれば、気軽にご相談くださいね。
熊谷市を中心に、庭木の管理や庭づくりのサポートを行っています。