草屋根で夏の暑さは変わる?エアコンなしで暮らす花音の森|熊谷


こんにちは。花音の森(カノンノモリ)の堀です。

花音の森は、日本一(じゃなくなったけど)暑い街・熊谷の夏を、エアコンなしで暮らしています。

今年で8年目の夏を迎えます。

こうお話しすると、驚かれますけど…笑

我慢して耐えていると思われることも多いのですが、根性で乗り切っているわけではないんです。

家に光を当てない工夫を一つずつ積み重ねてきた結果、エアコンがなくても、割と快適に夏を越せるようになりました。

最後のピースになったのが「草屋根」です。

今回は、花音の森がどうやって夏の暑さを遮ってきたのか、特に「屋根」の話を中心にご紹介したいと思います。

エアコンなしで夏を越すには、家のどこに光を当てないことが大事?


建築の段階から、全館空調や床暖房などの住宅システムを導入するのではなく、植物を主役にフル活用する計画でした。

【植物で家の中と外を繋ぐ】ことで、エアコンに頼らなくても暮らせるようにしたいと、作ったこだわりの場所ですが。。

そもそも、夏の暑さの正体をたどっていくと、答えはシンプル!

家が熱くなるのは、太陽の光が当たるから。

だからこそ、窓にも壁にも屋根にも、とにかく光を当てないことが、遮熱のいちばんの土台になります。

光さえ届かなければ、家はそもそも熱を持ちません。

エアコンで冷やすよりも、はじめから熱を入れないほうが、ずっと理にかなっているんですよね。

窓と壁を植物で覆う!コナラは自然のエアコン。

草屋根で夏の暑さは変わる?エアコンなしで暮らす花音の森|熊谷

そんな考えから、まずは、窓と壁を落葉樹のコナラで覆うように、植栽をしています。

写真は植えてすぐ、1年目の様子です。

コナラは、夏には葉を茂らせて家を木陰で包み、冬には葉を落として日ざしを室内へ通してくれる木です。

一年を通して光をちょうどよく調整してくれる、いわば生きた日よけのような存在なんですよ。

夏には陰がほしくて、冬には光がほしい。

その両方を同時に叶えてくれるところに、落葉樹で家を覆う意味があります。

ただ、木で家を覆うといっても、どんな木でもいいわけではありません。

その土地の気候になじんで、暑さや乾きに耐えてくれる木を選ぶことが、長く付き合ううえではとても大切です。


コナラを選んだのも、この地域でのびのび育って、丈夫で、高く枝葉を広げてくれるから。

どこに、どんな木を、どれくらいの間隔で植えるか。

家を覆う植栽には、暮らし方そのものを読み解く設計が必要なんです。

実際、窓や壁が木陰に入るだけで、室内の体感はずいぶん変わります。

最初は5mくらいだったコナラも、年月と共に成長して、頼もしい存在に!

今は、葉が茂り始める5月から、家の中は暗いなと感じることも(笑)。

今年は(6月22日現在)、まだ扇風機も出してなくて、暑いと感じることも、寝苦しいこともありません。

屋根の暑さは、どうやって解決する?


エアコンなしで夏を越すには、家のどこに光を当てないことが大事?

振り返ってみると、3年目4年目は、熱帯夜続きで。。

原因をたどっていくと、屋根に行き着いたんです。

屋根は一日中、真上から太陽を浴び続ける場所。

しかも、まだ木が成長途中で、覆い切れないわけです。

家の断熱性と機密性はかなり良いはずですが、屋根の蓄熱は、思っていたよりもずっと大きかったんですね。

窓と壁を木陰に入れても、頭上の屋根が熱を持っている限り、家全体の暑さは下がりきらないな。。

そう気づかされました。



屋根を覆う方法として、草屋根が効くことは前から知っていました。

土と植物の層が、屋根に直接光が当たるのを防いで、その層そのものが断熱の役割も果たしてくれます。

ただ、家を建てたときは、限られた予算の中で優先順位をつけざるを得なくて、屋根までは手が回りませんでした。

それでも、夏が来るたびに「屋根さえどうにかなれば」という思いが、少しずつ積もっていって。

やっぱり後から載せよう、と決めたんです。

家を建てたあとからでも、遮熱は設計し直せます。

屋根の施工そのものは専門外の領域なので、草屋根を長く手がけている熊谷のいづみ建設さんにお願いしました。

家を緑で覆うと、暮らしはどう変わった?

日本一暑い街熊谷でエアコンなしで暮らす花音の森・東京都都市緑化基受賞しました

草屋根を載せてからの変化は、はっきりと、すぐわかりました。

全然違って、びっくりしました。。

今では、夜も暑いと感じる日は、ひと夏でほんの数日ほどになりました。

窓と壁はコナラ、屋根は草屋根。

家全体を植物で覆ったとき、遮熱はようやく完成するのだと実感しました。

設備で室温を下げるのではなく、植物で熱そのものを入れない。

そうやって暮らしごと涼しくしていくほうが、体にも家計にも無理がないんですよね。

初期投資は必要ですが、参考までに、夏の電気代は5000円台(ガス別)です。


エアコンなしで夏を越すには、家のどこに光を当てないことが大事?

そして木陰で過ごす夏は、ただ涼しいだけではありませんでした。

朝気持ちよく起きられるし、葉の揺れる音や、緑を抜けてくる風の気配まで、一緒に連れてきてくれます。

暑さをしのぐための工夫が、いつのまにか暮らしそのものを豊かにしてくれているなと、実感する毎日です。


このたび、花音の森の草屋根を施工してくださったいづみ建設さんで、セミナーをさせていただくことになりました!

草屋根のリアルをお話できればと思っています。

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気になる方はぜひご参加ください


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