夏に木を植えないのはなぜ?熊谷の庭づくりで秋を待つ理由
なぜ夏の植栽をお断りするのか?
こんにちは。熊谷市で庭づくりをしている花音の森(かのんのもり)の代表・堀です。
一年を通して「木を植えてほしい」というご相談をいただきますが、植物を植えられる時期というものがあることをご存知でしょうか?
決して仕事を減らしたいわけではないのですが(笑)。
夏の植栽はしない、と決めています。
それは、夏に木を植えるというのは、木にとって、とてもストレスのかかることだからです。
今日はそんなお話をしてみようと思います。
猛暑の中で植えた木の中では何が起きているの?

木を植えるとき、根が切られて運ばれてきます。
写真からも根を確認していただけると思いますが、これは移植のために掘り取りをしているところです。
植えた直後の木は、水を吸う力が普段の何割かに落ちた状態からスタートします。
ところが葉は変わらず働き続け、水を空気中に出し続けます(蒸散といいます)。
真夏はこの蒸散の量が一年で最も多い時期です。
出ていく水は最大、入ってくる水は最小。
この差が、ストレスなんですよね。。
こんな環境では、根は熱を逃がせない土の中で、伸びるどころか傷んでいきます。
木が大きければなおさら、弱ってしまいます。
このような状態では、毎日きちんと水やりをしても、水を吸い上げる力がなく、枯れてしまう…というわけですね。
夏に植えた木は枯れなければ大丈夫なの?

夏に植えても、枯れないこともあります。
大きさがそこまで大きい木じゃなければ、苗なら大丈夫と思うかもしれません。
でも、問題は見た目でわからないことが多いのですよね。
表面上は葉をつけていても、根がほとんど伸びていない木は、翌年の春に差がはっきり出ます。
新しい枝の伸びが弱い。葉の色が薄い。花が咲かない。
そして次の夏を弱った状態で迎えることになります。
庭は植えた瞬間が完成ではありません。
三年後、十年後にどうなっているかが、本当の姿です。
花音の森が夏を避けるのは、枯れるのが怖いからではなく、十年後も植物が健全でいることを大事にしているから。
新築で急いで欲しい、と言われても、植物のために。
ひいてはそれが、お客様のためにもなると、私たちは考えております。
木を植えるのに適した時期はいつ?

ではいつならいいか?というと・・・暑さが抜けてからが本番!
目安としては十月を過ぎたあたりから、秋の植栽シーズンがやってきます。
落葉樹であれば、葉を落としてから(冬)のほうがさらに安全です。
この時期の木は活動を緩めていて、蒸散も少なくなっているし、地面の温度も下がり、根が伸びられる状態に戻ります。
植えてから冬のあいだにじわじわと根を張り、春に芽吹く。
この順番で入った木は、その後の育ち方がまったく違います。
運搬も最低限のストレスで済みます。
春に植える選択肢もありますが、そのあとすぐ夏が来るため、秋植えのほうが木にとっては楽なのです。
秋まで待つあいだは何をすればいいの?

じゃあ夏の間は何をするかというと・・・
庭をどうするか決める時間にしませんか?
どんな庭にしたい?庭で何をしたい?憧れてる暮らしはどんなもの?10年後どうなっていたい?
など、時間経過とともに、ライフスタイルごと考え、理想のお庭に近づけるための相談の時間に当てるのがおすすめです。
完成までの時間は早い方だと2週間、長い方だと1年など、人それぞれではありますが、9月中の相談で、今年中の植栽が完成可能です。
9月のお庭相談会はこちらから
花音の森で、実際の木を見ながら、木の特徴やポイントなどをお話しします。
本ではわからないリアルを体感して、お庭作りに活かしてください!




