土がない場所でもできるプランター植栽|熊谷市星川の川床に木陰と滞留を生む植栽デザイン事例
埼玉県熊谷市で庭づくりをしている、花音の森・代表の堀です。
庭や店舗まわりについて「うちは土がないから、植物は難しいですよね」と言われることがよくあります。
しかし、土がない場所でも植物は育ちます。
大切なのは、限られたスペースの中で、植物が無理なく根を張れる環境を整えることです。
今回は、熊谷市の中心を流れる星川の川床で行った、プランターを使った植栽事例をご紹介します。

Concept|熊谷の暑さを少しでも和らげるために
星川の川床は、市民が自由に歩いたり休んだりできるように整備された公共空間です。
しかし、せっかくの場所ですが、十分に活用されていない状況でした。
管理に関わるボランティアの方々からも、「立ち止まれる木陰がほしい」「日差しを避けられる場所がもっと必要」という声があり、緑を取り入れることで暑さを和らげられないかという話し合いがされてきました。
熊谷は夏の暑さが非常に厳しく、日中に屋外へ出ることが難しい日も少なくありません。
街中に涼しく滞留できる場所をつくることは、地域全体の課題でもあります。
(こちらは施工前の写真です)

その中で星川プロジェクトでは
①夏でも涼しく過ごせる木陰をつくること
②一年を通して人が立ち寄り滞留できる場所をつくること
この二つを目的に、暑熱対策の取り組みとして植栽を行うことにしました。
川床には土がないため、地面に植えることはできません。
そこで、プランターを使い、木の向きや高さを調整し、街なかでも木陰を感じられるような植栽になるように、設計しました。
星川という立地を生かしつつ、暑さを少しでも和らげるための小さな木陰づくりを目指した事例です。
Before|土がない場所でも育つ!プランター植栽の設計

土がない環境で植栽を行う場合、植物が安定して育つための条件をしっかり整える必要があります。
星川の川床では、まずプランターの構造・土づくりを工夫し、水捌けと保水を意識して、根がしっかり育つような環境をつくりました。
熊谷のように夏の気温が極端に上がる地域に限らずですが、土の配合と水の抜け方が植物の健全な成長に直結します。
Design|木陰をつくる植栽の考え方

木陰をつくるためには、樹木の種類と樹冠の重なりを適切に構成することが欠かせません。
星川では、夏の強い日差しをやわらげるために落葉樹を中心に据え、季節によって光の量が変化する仕組みを利用しました。
大・中・小の樹木を重ねるように配置することで、葉が重なる部分に自然な陰が生まれ、歩く人が立ち止まりやすい柔らかな木陰をつくることができます。
また、樹木の高さや枝の広がりは現場で調整し、プランターでも樹冠がしっかりと働くようバランスを整えています。
暑熱環境では日差しを遮る面の広さが重要!
プランターであっても樹冠構成を丁寧に積み重ねることで、街中でも涼しさを感じられる木陰を成立させることができます。
After|光がやわらかく入り風が通る、四季を通じて人が集まる場所へ

施工後に大きく変わったのは、光と風の流れが整い、滞在しやすい環境が生まれたことです。
落葉樹を中心に構成した植栽により、午前中はやわらかい光が入り、午後には自然な木陰ができるようになりました。
枝の重なりが直射日光を和らげ、ウッドデッキ上の温度が上がりにくくなっています。
さらに、樹木の配置を調整したことで風が抜けやすくなり、座って過ごすとほどよい通風を感じられる場所になりました。
川床を歩くと、木々が覆って爽やかな空気も楽しめます。
土がない場所・プランターであっても、樹種の選び方と配置の工夫によって、街中に滞在しやすい場をつくれること。
そして、植物があることで暑さを緩和できることを実感していただける、地域の緑化モデルのひとつになったと考えています。
After|人は緑の下に集まりやすいという心理

そして、もうひとつ、緑の持つ効果を紹介します。
人は、強い日差しや開けた場所よりも、ほどよく囲われた木陰のほうが安心して過ごせると感じる傾向があります。
これは環境心理学でも確かめられており、直射日光を避けられる場所や、頭上に枝葉が広がる空間は、自然と人が立ち寄りやすくなると言われています。
星川でも同じように、植栽によって木陰ができたことで、歩いていた人がふと足を止めたり、腰かけて休んだりする場面が増えました。
植栽は緑のトンネルのようになっていて、適度な影と囲われ感があります。
Place|星川川床植栽の場所は?

星川の川床は、どなたでも自由に立ち寄れる公共空間です。
お近くを通る際には、木陰の心地よさや植栽の様子をぜひ見てみてください。
季節ごとに違う表情を楽しんでいただけるはず!
場所はこちらからご覧いただけます。
Point|土がない場所でも植栽は可能

店舗まわりや駐車場脇、舗装空間など「土がないから難しい」と感じる場所であっても、環境に合わせて設計すれば、緑を取り入れた心地よい空間をつくることは可能です。
日々の暮らしに、小さな木陰や緑のある落ち着く場所をつくりたい方にも、今回の事例がひとつの参考になれば嬉しく思います。
無料お庭相談会のお知らせ
植栽のご相談は、熊谷市近郊の方を中心に承っています。
「土がない場所でもできるのかな?」という段階でも大丈夫です。
現地の環境を拝見し、その場所に合う植物や設計の考え方をご提案いたします。
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